決算賞与には気をつけるべき点があります
『今期は業績がいいからみんなに決算賞与を出そう!』となった場合、
・今期中に支給 ⇒ 今期で損金となります
・資金繰りなどの都合で決算日を越えて来期に支給する場合 ⇒ 損金処理するタイミングは2通りあります
この場合、
・実際に支給する来期の損金として処理する ⇒ OKです
・今期中には支給していないが、今期に損金処理したい ⇒ 次の3つの要件を満たせばOKです。
3つの要件とは以下になります。
① その支給額を、各人別に、かつ、同時期に支給を受けるすべての使用人に対して通知していること。
② その通知した金額を、その通知をしたすべての使用人に対し、その通知をした日の属する事業年度終了の日の翌日から1か月以内に支払っていること。
③ その支給額につき、その通知をした日の属する事業年度において、損金経理をしていること。
簡単に言うと、
『決算賞与の金額を各従業員に前もって通知しておいて、決算明けてから1か月以内に実際に支給すること。また、決算時に、その決算賞与を未払計上しておくこと。』
となります。
気をつけるべき点は、
・ きちんと「通知」したことを書面などに残しておきましょう。従業員の確認印があればより確実です。
・ 決算日後1か月以内に忘れず支給すること。
です。
決算賞与は節税対策としてもよく使われますが、上記には注意して実行してください。